皆さま、こんばんは!ソプラノ 倉本絵里です!
はじめに、新型コロナウィルス感染症に罹患された方々とそのご家族に心からお見舞いを申し上げますとともに、一日も早く快方へ向かわれますようお祈り申し上げます。
また、感染の危険に直面しながらもその責務を全うしようと粉骨砕身で働いてくださっている全ての医療従事者の皆さま、それぞれのお仕事で私たちの生活と安全・安心を守ろうと動いてくださる方々、そして痛みを伴いながらも自らの行動を自粛することで『感染しない・させない』を実行しコロナ禍の終息に勇気をもって立ち向かう皆さますべてに、深謝申し上げます。
私も現在、自宅で静かに過ごす時間が多いので色々なことを考えます。
楽しいことや不安なこと。
家族や友人、会いたい人たちのこと。
音楽のこと。
もちろん、夕飯のメニューについてもいつも考えています。笑。(我が家の冷蔵庫は容量がとても少ないので『いかに食材を巧く使い切って買い物へ出るか』が外出回数を抑えるカギになります)
そんな中、今なお賛否両論あるとは存じますが、全公演を上演できたことが奇跡のような出来事だったオペラ《てかがみ》に想いを馳せる時間もあります。
先日、大変な状況のなか観劇してくださったお客様から丁寧なお手紙を頂戴しました。
私が演じた【武田カヨ】が物語の核であるのだということを上演が進むにつれて痛いほどに感じたということ、
終戦直前の日本という極限状態で、得体の知れないモノに怯え追い詰められた人々が互いを傷つけあっていたなか、人間性を失わなかった人々が未来を照らす希望の光となって命を繋いだのだということを感じました、と書いてありました。
あぁ、私は作品のメッセージを伝えることができたのだな、ひとりの歌手としての責任を果たすことができたのだな、と安堵しました。
コロナ禍にあってコンサートやオペラをライブで楽しむことは残念ながら難しいです。
しかし音楽や演劇やダンスなどの生身の人間が作り出す芸術には遠い遠い昔から繋げられてきたメッセージが今なお生きていて、私たちに語りかけてきます。
人間は音楽から、声から、呼吸から『生きている喜び』を感じるのです。
元気をもらったり、勇気をもらったりするのです。
立ち止まり考える時間をもらったりするのです。
再びライブでその尊い喜びを届けられるその日まで希望の光を絶やさず、助け合って生き抜きたい。
生きて欲しい。
そのために出来ることをしようと思います。
自分もこの禍を終息させる一翼を担ったのだと後に誇れるように、この時代にあったことを忘れずに伝えるために!
ではまた😘