2022年3月11日。
東日本大震災から11年の日です。

亡くなられた方の魂が安らかであるよう心から祈ります。
全ての傷ついた心が少しでも優しい、穏やかなときを感じられるよう心から祈っています。
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11年前は幕が降りなかった舞台や上がらない舞台があることに衝撃を受けました。

2年前から続く新型コロナウィルスの猛威によって公演の中止や延期が頻繁に起こるようになり、悲しいのか悔しいのか、怒りたいのか泣きたいのか、正直もうよく分からなくなってしまいました。

そして現在の世界情勢。
11年よりもずっとずーっと前から哀しいことに、世界から争いが消えたことはなかったし世界中の人々みんなが命や祖国や自由を脅かされることなく心安らかに暮らしている、ということはありません。
しかし2022年の世界情勢はこれまで以上に私に強く問いかけてきます。
なぜお前はいま歌うのか?
お前が歌うことは世界の何かの役に立つのか?


答えはわからないまま、それでも歌っています。今は傷ついている人々に思いを寄せること、祈り続けることしかできませんが、問いかけ続けることが私の答えなのかもしれない、と考えている3月11日。
今日の東京は花が美しく見える暖かな光に溢れています。

倉本絵里