皆さま、おはようございます!今日も一日、張り切ってまいりましょう!!
さて、昨晩は新国立劇場でこちらを観劇してまいりました。
G.ドニゼッティ《ルチア》
原題は《Lucia di Lammermoor》。
約19分にも及ぶ、ソプラノによる【狂乱の場】で有名なオペラです。
その他にも、美しいメロディやハーモニーで溢れ、人間の声のパワーをビリビリ感じられる、ザ・ベルカントオペラ!といった作品ですね。
私は昭和音楽大学の出身です。
私が学生だった頃、我が母校では『声の育成に適している』として、ベルカントオペラの時代の作品を多く取り上げ、勉強したり、大学オペラとして上演したりしていました。
(現在はカリキュラムが変わっているかもしれないので、敢えて『私が学生だった頃』と書いています)
つまり何が言いたいかというと、私にとってベルカントオペラとは、
その音楽を聞けば懐かしさを感じるくらい、身体に染み付いたオペラのスタイルである、ということです。
昨夜の舞台は出演者はもちろん、音楽・舞台美術・照明等全てが素晴らしかったです。まさに、総合芸術。
特に【狂乱の場】では、会場全体がグッと集中し、息を殺しているかのような静けさの中で人間の狂気をこれでもかと突きつけられて、心が痛くなるほどでした。
また、今回のプロダクションでは【狂乱の場】でグラスハーモニカ(ヴェロフォン)がオーケストラに加わります。最近の海外の上演ではよく用いられているようですが、私は昨夜はじめてこのバージョンの演奏を聞きました。大変興味深かったです。
この作品は上演機会が多いものではないので、興味がおありの方は是非、劇場へ🎶