2025年05月

静かな空間!

皆さま、こんにちは!ソプラノ 倉本絵里です!
昨日今日と、東京は冷たい雨。5月最終日に革のジャケットを着て出掛けて『ちょうどいい!』と感じるなんて、という寒さですね。


【6月13日(金) 19時 ムジカーザでのリサイタルまであと13日】

リサイタル詳細はこちらのリンクから↓



さて、そんな雨の土曜日、私はいそいそと上野まで出かけました。目的の場所は、
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東京文化会館!
ですが、観劇・鑑賞ではなくて。

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4階にある音楽資料室です!

皆さまはこの音楽資料室を利用したことがありますか?
音楽大学の附属図書館は卒業生や学校関係者のみならず一般の方も利用できますが、セキュリティの関係上、昨今は事前申請が必要だったりしてなかなか面倒なことも。
(ちなみに、今回私は母校の附属図書館利用の申請忘れで今すぐ確認したい資料閲覧を断念しました)
でも、東京文化会館音楽資料室は事前申請不要で利用できます。
利用案内は東京文化会館のホームページでご確認ください↓

☆紙の利用案内☆FullSizeRender

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1階エントランスロビーや2階のレストランの賑やかさは全く届かず、音楽・舞踏などに関する書籍・録音/録画資料などが静かに利用者を待っている、とても心地よい空間です。
事前にご自宅・スマートフォンなどから所蔵データを検索することも可能ですので、行ってから『あれ?ないの!?』ということもありません。



観劇・鑑賞のご予定前に利用するもよし、私のようにここだけを利用しに行くのもよし、是非活用してみてください!
親切な学芸員さんたちが利用の仕方などを丁寧に説明してくださいますよ!
(今日の担当の方々は皆さまお声がとっても柔らかくて、それが部屋の空気感ととてもマッチしていたのが心地よかった〜!!)

閲覧したかった閉架図書のほか、開架の棚を眺めて『お!これは♫』という資料に偶然出会えたりして、気がついたら3時間くらい経っていました 苦笑。

久しぶりのこの感覚。文字に触れる・知に触れるのはやっぱり好きです。
窓に当たる(かなり強めの)雨音も心地よく感じられた時間でした。

ではまた😘


☆音楽資料室への行き方☆
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①東京文化会館 正面エントランスから入って大ホール方向に直進。
上の方に目をやると【音楽資料室↗︎】の文字あり。

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②2階レストランに通じる階段の手前にある赤いエレベーターで4階へ!

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③エレベーターを降りたら正面が音楽資料室です!Enjoy!!
(資料室の手前に利用者専用のコインロッカー(手荷物は閲覧スペースには持込可、開架図書スペースおよびオーディオスペースには筆記用具と貴重品のみ持込可)と鍵付き傘立てがあります。)























曲目紹介①!

皆さま、こんばんは!ソプラノ 倉本絵里です!

【6月13日(金) 19時 ムジカーザでのリサイタルまであと15日】

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リサイタル詳細はこちらのリンクから↓


今回のプログラムのテーマは【大切なもの】です。
ソプラノ 倉本絵里が今お届けしたいものを並べた先に見えたものがソレだった、というべきかもしれません。
私に様々な感情を呼び起こす曲を並べました。

リサイタルは曲にまつわるトークを挟みながら進行する予定ですが、全てを語っていると全曲歌い切る前にタイムアウトになってしまいそうなのでブログで何曲かご紹介しておこうかな、と思い立ちました。

お付き合い頂けましたら幸いです。笑。

まずはこちら!

ベッリーニ V. Bellini (1801 - 1835):

歌劇《カプレーティ家とモンテッキ家 《I Capuleti e i Montecchi》より〈おぉ、幾たびか O quante volte〉


私にとって凄くすごく大切なこの一曲。お客様の前で歌うのはいつぶりでしょうか?

《カプレーティ家とモンテッキ家》というオペラタイトルでは『?』となる方もシェイクスピアの《ロミオとジュリエット》ならば『あぁ!』となるのではないでしょうか。


私は昭和音楽大学大学院の修士課程修了演奏会でこのオペラのジュリエッタ(=ジュリエット)を歌いました。

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☆当時のフライヤー


修士課程同期の人数が(当時としては)とても多く全幕演奏はできなかったのですが今回ご披露するアリアを含む、非常に美しいシーンのいくつかを、星出豊先生の指揮・岩田達宗先生の演出・濱口典子さんと巨瀨励起さんの二台ピアノ演奏で抜粋上演いたしました。

その時の私がこちらです。

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☆カプレーティ家のジュリエッタ



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☆モンテッキ家のロメオ(=ロミオ)役との一枚

お顔がまん丸ですね。
これでも毎日まいにち歌って演じて動き回って、先生たちからのご指導も連日あたたかくも厳しく胃が常時キリキリしていたはずなので締まっている方だと記憶しているのですが、これが若さなのでしょう。

ジュリエッタのアリアを歌う時、私はあの時のステージのこと、照明の色や形、それに照らされた空気中のホコリやステージ上の温度、客席にピーンと張り詰める緊張感まで、今でも五感全てで思い出すことができます。
《カプレーティ家とモンテッキ家》におけるジュリエッタの登場はこのアリアから、すなわち彼女の第一声がアリアの第一声、です。
ベッリーニの圧倒的に美しい音楽をオーケストラが朗々と、たっぷりと奏でたあと、無音の中でジュリエッタが呟きが始まります。
(リサイタルでは共演ピアニストの巨瀨励起さんにカットなし、全てを弾いていただきます。必聴!)



が。



これが本当に、めちゃくちゃ、何度歌っても心臓が飛び出るくらいに、緊張します。
そのたびに『あぁ、自分は歌い手として演じ手として、まだまだ未熟なのだなぁ』と思い知らされています。




このアリアと修了演奏会は間違いなく、ソプラノ 倉本絵里としての大きな礎、です。
ここから私が始まりました。
拠り所であり、誇りであり、支えです。

立ってそこに在ること・歩くこと・腕をあげること・指先のかたち・首の傾きなど、本当に些細なことがキャラクターのその瞬間に至るまでの人生とこれからの人生を表すということの緻密さ・脆さを知りました。
言葉/音符/休符/速度指定/フレーズ/演技指示/舞台設定を楽譜から細かく読み込み、その全てに対して『なぜそうなる?』と疑問を持つことの重要性を何度も何度も指導していただきました。
[キャラクターの呼吸]と[歌うための私の呼吸]をピッタリと一致させる難しさ、そして一瞬でもその一致がなくなってしまったらそこにキャラクターが生きていることにはならないということを痛感しました。
悲しみは表現するものではなく、他に強く欲する思いが衝突し合い、すれ違い、それが叶わなかったという結果の先にお客様が感じるもの。ただひたすらに一緒に生きたい・明るい未来がこの先にあるはずと強く信じる若い二人をエネルギーを途絶えさせることなく表出し続けなければならないのだということを、最後のさいごまで教えていただきました。

挙げればキリがありません。
その全てを言葉にして書き出すことは私にとって難しいです。
このアリアを歌っている私を見て聴いて、感じていただけたら嬉しいです。



あれから16年。
果たして今回の演奏はどうなるのでしょう。
私自身も、40歳になった私が表出するジュリエッタがどんな女性なのか、楽しみでもあります。
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長くなってしまいました。
今回はこのあたりで。
では、また😘
























☆小話☆
修了演奏会に関する資料をゴソゴソと漁っていたら、当日配られていたプログラムに10期生の年表なるものが。その中に『倉本:38時間労働』という文字。
忘れもしません。
自宅で修士論文執筆中、ノリに乗って書き続けていたらパソコンが突然フリーズ。
そういう時に限ってバックアップをとっていなかった私。
腹立たしいやら悔しいやらで、やり直したものの『いや、さっきはもっと上手くまとめられていたはず。もっと簡潔に的確な表現で説明できていたはずぅぅぅ…』と書き進め、結果、完徹。
そのまま授業(たしか座学もオペラ実習もあった)に出た後、院生控え室で電池切れとなったという思い出。
これも、若さですね。
(それ以降はバックアップの鬼と化しました)





















アツさを楽しめ!

皆さま、こんばんは!ソプラノ 倉本絵里です!
まだ5月下旬だというのにこの暑さ。皆さま、体温調節・室温調節・水分補給に日焼け対策、もう必要です。気をつけて行いましょう!!

さて、暑くなると食べたくなる。
大好きなアレ。

そう!
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アイス!

これはブラックモンブラン好きの主人がコンビニで見つけて買ってきてくれた苺味のブラックモンブランです。
シャア様もご納得なさるであろう美味しさでした。

汗をかきながら、6/13リサイタルの準備も着々と。
本日はリハーサルに師匠が同席くださって惜しみなくアドバイスをいただきました。
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【6月13日(金) 19時 ムジカーザでのリサイタルまであと23日】

リサイタル詳細はこちらのリンクから↓




いよいよ本番が近づいてきました。今後のブログでは演奏予定曲の紹介などもしていこうと思っています。
興味をお持ちいただけましたら是非ムジカーザにいらしてください!
ではまた😘
















☆おまけ☆本番前の体調調整期間に突入。ベストな状態のソプラノ 倉本絵里をお見せすべく、小さなことからコツコツと!でも楽しみながら!!IMG_7268

















プロのお仕事と新しい私!

皆さま、こんばんは!ソプラノ 倉本絵里です!

何個か前のブログ記事で『普段はしないような身体の捻りなどをしたことによる筋肉痛』に関して触れました。

その理由はこちらでした!








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※無断転載禁止※
(無断転載防止措置としてウォーターマークをつけております。そのため画質がかなり落ちた状態です。)





ジャジャーン!!
新しいプロフィール写真です!!

今回も前回同様、nezumi studioの写真家・進藤綾音さんに撮影を、初めましての高橋優子さんにヘアメイクをお願いしました。

進藤さんに撮っていただくのは今回で三度目、絶対の信頼と安心感!

前回とは雰囲気がガラリと違う写真を、とお願いしました。皆さま、いかがでしょうか?
私は大満足です!!!

進藤さん・高橋さんのプロのお仕事(と私の若干の頑張り)によって生み出されたこの写真たちをたくさん使ってお仕事ができるよう励みたいと思います。

ではまた😘








☆おまけ☆
今日のおやつは大好きな銀座ウエストのドライケーキ・ヴィクトリア♡(主人がお客様から頂戴したものをお裾分けしてもらいました)
幸せな気持ちでリサイタルの準備ができました!
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初ソロ・リサイタルまで、あと1ヶ月!

皆さま、こんばんは!ソプラノ 倉本絵里です!

【6月13日(金) 19時 ムジカーザでのリサイタルまであと31日】


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リサイタル詳細はこちらのリンクから↓


自分の声と音楽、そして自分自身を見つめながら準備を進めています。(苦しいことの方が多い 苦笑)

初めまして、お会いできて嬉しいです!の方にも、
お久しぶりですね、お元気でいらっしゃいましたか?の方にも、
ソプラノ 倉本絵里を存分にお楽しみいただける時間にいたします。
ご予定いただけますと嬉しいです。

2025年6月13日(金)19時に、
小田急線・東京メトロ千代田線 代々木上原駅から徒歩5分のMUSICASA ムジカーザで、
ピアニスト 巨瀨励起さんと二人、皆さまをお待ち申し上げております!!

ソプラノ 倉本絵里








☆おまけ☆
前回ムジカーザで巨瀨励起さんと演奏させていただいたのは2016年。その時の1枚。若い!笑
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