日々のあれこれ

アツイ夏の始まり!

皆さま、こんにちは!
大暑を迎えた東京は気温がぐんぐんがんがん上がる・突然の大雨&長時間にわたる落雷など、ちょっと心配になる日々が続いています。
皆さまのお住まいの地域はいかがでしょうか?

不安なことも沢山ありますが、私は夏を楽しむ心持ちも大切にしていたいと思っています。
パリ五輪も今週末から始まりますし、私のアツイ夏は始まっているのです!

というわけで夏の始めの思い出をシェアいたします。




先週末は東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の第77回ティアラこうとう定期演奏会で熱い演奏を堪能してきました。
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ニールセン〈アラジン組曲 作品34〉は初めて聴きました。私は二曲目「アラジンの夢と朝霧の踊り」と7曲目「黒人の踊り」の音楽が好きだなぁと感じました。

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オルフの世俗カンタータ〈カルミナ・ブラーナ〉は舞台いっぱいにオケ・ソリスト・コーラスが居並び、その姿も演奏も圧巻でした。
〈カルミナ・ブラーナ〉は、日本においては、第1曲および最終曲の第25曲【おお、フォルトゥナよ】がとても有名だと思います。
音圧が凄くて格好いいんですよね!血が熱く沸き立つような感覚になります。
バリトンソロの萩原潤さんの歌唱・声の煌めきには目玉が飛び出そうになりました。素晴らしかったです!

合唱を担う東京シティ・フィル・コーアは暗譜で演奏、言葉捌きが素晴らしかったです。
特にアルトパートの声の柔らかさと深さには感心させられました。あのような音色を出せるのは本当に素敵なことだと思います。
また聴いてみたいと感じました!


心が熱くなる演奏に触れて大満足の一日でした。
ではまた😘


















この日はアラジン組曲に合わせてアラビアン風なコーディネートで出かけました。ベストのように見えるものはお気に入りのストールです!
演奏会やオペラの内容に合わせてお洋服を選ぶのも楽しいですね。
今後も機会があればやってみようと思います!
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お気に入りをシェアしたい!

タイトルどおりにお気に入りのものや瞬間をシェア!どうぞ〜😘







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☆本番終わりの労いのチョコミントアイス☆
声帯の不調のため大好きなアイスクリームも控えていましたが、本番後、帰宅すると冷凍庫にこのアイスクリームが入っていました。
主人はチョコミント味が好きではないのですが、私のために買っておいてくれたようです。



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☆靴下を新調☆
気分が上がるハッピーソックス。いまある何足かは履き込みすぎて、つま先や踵部分が自宅以外では履けない状態になってしまってしまっていたので、思い切って新調することにしました。全部可愛いくて大好きですが手前のコーヒー柄が特にお気に入り!



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☆大好きな人たちとの再会☆
(写真はさよならの瞬間)
コロナ禍やスケジュールの都合で何年も会えていなかったオランダ在住の友人との再会!
SNSなどで様子を垣間見たり折に触れてカードのやりとりなどはしていましたが、やっぱり実際に会ってハグをして、目を見て話すことの喜びに勝るものはありません。
別れ際に『元気でいてね。いつも祈っているよ』と伝えてくれる友達がいることに心があたたかくなりました。私も、あなたたちの笑顔をいつもいつも願っているよ!また会う日まで!!



















たいせつな楽器!

皆さま、こんばんは!ソプラノ 倉本絵里です!

三連休の二日目、皆さまはどのようにお過ごしでしたでしょうか?
私は今夜、新国立劇場オペラ研修所時代の仲間たちと久しぶりに会ってきました。修了したのが2013年3月なので早くも11年以上が過ぎたのですね。

近頃は懐かしい仲間たちの目出度い報せが相次いで届き嬉しい気持ちになるとともに、色々なことや沢山の人に思いを馳せる日々です。

ひとつ前のブログで “心配事” について触れましたがそれは声帯結節(声帯にできた小さな硬いマメのような突起)に関するもので、そういえば古傷の声帯結節ができてしまったのも研修所で研修をしている時でした。

今日は[私という楽器]とその楽器に起きた最近のハプニングについてお話ししようと思います。







楽器奏者は(当たり前ですが)目に見える・触ることができる楽器を使って演奏します。演奏に向け楽器のコンディションを慎重に見極めたり、演奏当日の天気や気温、会場の湿度などによって変化するそのコンディションを注意深く見極めて調整し演奏していらっしゃいます。

ピアノなどのように楽器によっては演奏開場に行って初めて本番に使用する楽器に触れるものもありますね。


では歌手はどうでしょうか?歌手なんだから声が出るのは当たり前、楽器奏者に比べて手入れも必要ないし、運ぶものもないし(自分が移動するだけでいい)、ラクなんじゃないか?などと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、


いいえ、私たち歌手も楽器です。


ざっくりいうと、生身のからだ(筋肉/骨/脂肪/内臓)・声を響かせる口腔や鼻腔・声帯という喉の中にある小さなちいさな部品、それら全てを楽器として機能させ音を奏でています。


私という楽器は非常に繊細です。

気をつけていても朝起きたら『あれ?なんだか調子悪いぞ…(今日は花粉で後鼻漏がひどい、上咽頭がちょっと炎症している、腰が痛い 等々)』は日常茶飯事。

多少体調に異変が起こっていても、これまでの経験と知識と技術でカバー&リカバリーして楽器を鳴らし(声を出す)、ベストパフォーマンスに近づけることはできます。


が、しかし。


声帯の異常だけは急にリカバリーすることができません。(本当に緊急事態の時は医療機関でその場しのぎの処置をすることが可能な場合もある)


声帯の病気にも色々あります。

声帯結節・声帯炎・声帯ポリープ・喉頭肉芽腫などなど。

私は声帯結節にしかなったことがないのでそれのみに関して言及しますが、

  • たった一回の咳
  • 喉がなんだかいがらっぽくて『ん、んうん』とやってしまいがちな咳払い
  • 鼻水が喉の奥にポタポタと落ちてくる後鼻漏

などが引き金となって結節は簡単にできてしまいます。予防としては、風邪を引かない・乾燥を防ぐ・声の酷使をしない・咳払いしない等しかありません。



私は研修生時代に人生ではじめて声帯に結節(固いマメのような突起)ができてしまいました。

学術的な話しはここではしませんが結節ができると対で機能する声帯がピタリと閉じることができなくなり、声が出なく(または出にくく)なります。

私という楽器の場合、結節ができることでソプラノとして多く出てくる二点ホ・へ・トの音が全く出なくなります。

※二点ホ・へ・ト

→一般的にいう『高いミ・ファ・ソ』。ちなみに、夜の女王などの最高音はさらに1オクターブ高いので三点へ『高い高いファ』です。


声帯結節は自然に消滅することはないと言われています。小さくなったり、結節がある状態でも楽器として機能するように歌い方(結節のために出づらくなった音を歌う前の準備や声帯の伸ばし方)を工夫していくことで音が出るようにすることは可能ですが、小さなマメは手術しなければ完全に真っさらな、生まれたままの綺麗な声帯の姿に戻ることはないようです。


手術をしない場合どのように治療するのか。

吸入ステロイド薬や後鼻漏の治療薬の服用などもありますが、【声を出さない】が一番必要なことです。

つまり、声帯にできているマメをこれ以上擦り合わせて硬くしないように努める、ということ。対処療法ですね。

次に水分をよく取る。鼻と喉の乾燥を防ぐ。

たったこれだけです。


これをしたからといって一日や二日で良くなる保証はないですし、第一、生活において【ひと言も発さない】は無理に近いですよね。

仕事もある、日常の生活もある。


今回、私は7月9日の本番の約三週間前くらいに今流行している喉風邪を引いてしまいました。

喉の痛みはなく、風邪の引き始めに鼻水が少し出ただけであとはひたすら痰の絡む咳や空咳が出るという症状。

今思えば、症状があまり酷くなかったのでかかりつけの耳鼻科には行かずに市販薬や以前もらった漢方の残りなどを服用して様子を見ていたのが良くありませんでした。


本番の10日前・立ち稽古の日の朝、発声練習をしてはじめて二点ホ・へ・トの音が全く声にならない・ハミングすら出ない、ということに気がつきました。(地声はもう少し低い音なので普通に喋ることができていたので全く気がつきませんでした)
この前日には出ていたのに、です。

緊急事態!緊急事態!!
土曜日でしたがラッキーなことに午前中はかかりつけの病院が診療をしていたので急いで駆け込み、鼻から喉へカメラを入れて声帯を診てもらうとやはり古傷の結節が硬くなり始めていました。

そこからは沈黙・沈黙・沈黙です。
自宅ではもちろんひと言も声を出さず(こういう時に家族が音楽関係者であることが本当に有り難い)、仕事先にも事情を[文字で]説明して声を出さないで働かせてもらいました。
同時に、本番が迫っていましたので初めてステロイド吸入もしましたし、〈ホットシャワー〉という吸入器を使って鼻と喉の奥を潤すことを欠かしませんでした。

駆け込み診療の三日後・次の稽古の前日、どうかどうか良くなっていて!と祈りながら再度受診。
なぜかというと。
この時点でもし結節の状態が良くなっていなければ本番を降板・急遽代役を探してもらわなければなりません。『本番に全ての音が出るようになっているか分からない』状態の歌手をキャスティングし続けることはカンパニーとして大きなリスク以外の何物でもありません。
そして。
無理をして歌えば結節はますます酷くなり、今度こそ手術をしなければならない状態になるかもしれません。また、術後も沈黙の試練は続きますし、綺麗になった声帯での発声も新たに調整しなければならないのです。
多くの方に迷惑をかけること、そして何より私という楽器が一度リセットされてしまうわけですから身体的精神的に相当負荷がかかるのです。





診察の結果、多くの方の協力のおかげで結節の硬さが緩和していることがカメラで確認できました。ひと安心。これで降板は回避できました。

しかしそこから急に普段通りに声帯を使うことは危険です。
少しずつ音を出すこと、特に一瞬出なくなった二点ホ・へ・ト音あたりの発声に関して試行錯誤しながら慎重に調整を始めました。
そのため何回かの稽古はフルで声を出すことはせず様子を見させてもらいました。
もちろん、薬の服用や吸入器でのケアは怠りません。会話は必要最低限に。

このようにして本番当日の朝になってようやく『あ、回復した。今日はいける。』という感覚を得ました。神様ありがとう!!と本当に、心の底から思いました。





長々と振り返ってきて、なんだか取り止めのない感じになってしまいました。(割とよくそうなる)
声帯という楽器がいかにデリケートであるか、ベストなコンディションをキープすることがいかに難しいか、少しでも伝わったら嬉しいです。

もし『急に声が出ない/声が掠れる』などの症状が出た場合は楽観視せず、病院を受診することをお勧めいたします。わたし同様に『皆さまという楽器』もまた一度壊れてしまったら元に戻すことがとても難しいのですから。
また、結節やポリープなどではなく咽頭ガンなど更に大変な病気である可能性もありますので、症状を軽視したりしないでくださいね。

ではまた😘







6月が終わる前に!

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皆さま、こんばんは!
なんだか日々が淡々と過ぎていきまして6月に一度もブログを更新しないまま終わってしまうところでした!アブナカッタ!!






6月は感謝のひと月でした。

結婚してあっという間に11年がすぎて12年目に突入。
記念に?行ってみたかった大哺乳類展に連れて行ってもらったり、SNSで見かけて『食べてみたいね〜』と言っていた限定のあんみつを食べに行ったりしました。
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また、Amazonプライムビデオで大好きな映画《天使にラブソングを》と《天使にラブソングを2》が視聴できるようになりました。
この二作品は《メリー・ポピンズ》に次いで私が歌っていいな、誰かと声を合わせるって素敵だな、と心を動かすきっかけとなった作品。
(これもまたビデオの見過ぎで父によく怒られました。『またこれか!』と 苦笑)


そしてなんと、この公開に合わせて当時のキャストが30年ぶりに集まって収録曲を披露するイベントがYouTubeで公開されて、こちらも大ファンとしてはとても胸熱な映像でした!!

6月後半になって喉風邪にかかってしまいました。咳をし過ぎたこと、喉の水分が他のところに取られてしまっていたことなどが重なり、現在、古傷の声帯結節が悪さをし始めてしまいました。
幸いすぐに気がついてかかりつけのお医者様に見ていただきましたので、回復に全力で取り組んでいます。

7月は元気に過ごしたいものです。
皆さまもどうかご自愛くださいね。

ではまた😘


















観劇の楽しさ!

皆さま、たいへんたいへんご無沙汰いたしております!元気でやっております、ソプラノ 倉本絵里です!
花や雲や空、空気の匂いに季節が移っていくのを感じながらコツコツと生きております。



さて。
最近はロシアの音楽作品に魅力を感じ(duolingoでのロシア語学習も地道に楽しく続けています!)、自分で歌ってみたりオーケストラ作品を聞き流したりしています。
新しい出会いを感じることができてささやかな幸せに感謝する日々です。

そんな中、昨夜はこちらを観劇してまいりました。
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東京バレエ団
創立60周年記念シリーズ6
「ロミオとジュリエット」(J.クランコ振付版)

バレエを観劇するのは一体何年ぶり?というくらい久しぶりでワクワクドキドキしながら上野・東京文化会館に向かいました。

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☆ホワイエの装花☆
お花の上に飾られたスクリーン?のバルコニーシーンを表現しているようです。(キャピュレット家(ジュリエット)はブルー、モンタギュー家はレッドとテーマカラーが決まっていました)
鮮やかな紫陽花はもちろん、近くで見るとフレームのような枝がシルバーブルーに着色されていたりして美しかったです。

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☆ポワント基金☆

ホワイエでは物販に加えてこちらの【ポワント基金】に釘付けに。

基金の詳細は上記リンクをご覧ください。
IMG_4512☆5月24日 ジュリエット役 沖香菜子さんのポワントとメッセージ☆

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☆他ダンサーたちのポワントもたくさん☆

最近YouTubeでバレエ団のチャンネルを観る機会があり、芸事を極め続けることの資金面での難しさ・厳しさ、プロとして成長し続けることと生業として続けることのアンバランスさを改めて痛感しています。
この取り組みを是非多くの皆さまに知っていただきたいです!

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☆多言語のキャスト表とアンケート用紙☆
これも素敵な心配りですね。
他の団体や劇場でもやっていることなのでしょうか?
こういうところも気にしながら他団体の公演も見てみようと思いました。
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☆来場者へ無料プレゼントされていたハンドクリーム☆
ずぼら代表のような私は手のケアにはとんと疎いのですが、バレエダンサーの皆さまは指先まで美しく保つケアをしていらっしゃるのでしょうか??





このように公演が始まるまでたっぷり会場の雰囲気を楽しみました。笑

公演が始まると、なんといってもプロコフィエフの音楽の素晴らしさに改めて感銘を受けました。
「ロミオとジュリエット」といえばオペラ作品のベッリーニやグノーの音楽に触れることが圧倒的に多くて、そのどれとも違う音の豊かさ深さに心奪われました。

また、今回の振付であるジョン・クランコ版は初めて観劇しました。
他の振付家による公演をたくさん観たことがあるわけではないので比較はできませんが、非常に芝居性が高く感じました。
踊りの技術の高さはもちろんですが、音楽と芝居(演技)への理解が非常に重要なのではないかと推測します。

第一幕 バルコニーシーン(『おぉロミオ、あなたはどうしてロミオなの?』が有名なあのシーン)が美しく甘やかで素敵だったのですが、それ以上に第三幕 ベッドシーン(第二幕で殺人をジュリエットの兄を殺したロミオはヴェローナを追放されることになり、土地を離れる日にジュリエットの寝室で目覚めたふたりのパ・ド・ドゥ)の音楽と振り付けがとても気に入りました。


全幕を通して衣装・照明も美しく豪華絢爛、惹きつけられてあっという間の観劇となりました!
やはりライブでの芸術鑑賞はいいですね。表現者・オーケストラ・観客それぞれの呼吸が会場の空気を生み出して揺さぶる。この独特の喜びを感じ続けたいです!!














☆オマケ☆
私は大学院の修了オペラで《カプレーティ家とモンテッキ家》(抜粋)のジュリエッタを歌い、演出家から多くを学びました。
その中で服毒の際の小道具の扱いについて厳しく注意されたことをよく覚えています。
昨夜の公演の振り付けでジュリエットが服毒への恐怖や迷いを表現する際に薬瓶(小道具なのでプラスチック製あるいはビンにテープなどで養生しているはず)をバーーン!と床へ投げつけるのを見て『あ、瓶割れたな…どうやって毒を飲むんだろ…もう床をなめるしか…』と瞬時に考えてしまったのは悲しい職業病ですね。苦笑
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